「外反母趾」という単語を聞いたことはありますか?
「ヒールを履き続けると外反母趾になるよ!」なんてよく言われますよね。
外反母趾は足の親指が外側に傾き、痛みを生じることもある症状です。
昔は欧米人に多かった症状ですが、生活スタイルの変化により、日本人も増えてきました。
外反母趾は放っておくと、更に症状が悪化することもあります。
今回はそんな外反母趾治療方法や、痛い場合の簡単な対処法を紹介していきたいと思います!
そもそも外反母趾とは?
外反母趾とはそもそも一体どんなものなのでしょうか?
一度くらいは聞いたことがあるかと思いますが、いまいちどういう症状かよく知らない方も多いかと思います。
外反母趾は簡単に説明すると、足の親指が外側に傾くことです。
酷い場合は痛みを生じる場合もあります。
一言で外反母趾といっても、実は大きく5種類あるのです!
心あたりがある方は、一度自分がどのタイプなのかを確認してみると良いでしょう。
靭帯性外反母趾
足先の横アーチを支えている靭帯が緩んでしまうことで、親指が小指側に曲がるパターンです。
親指そのものが大きく曲がっている状態です。
仮骨性外反母趾
親指そのものの角度はあまり曲がっていませんが、親指の付け根の骨が異常に出っ張り、曲がったようにみえるパターンです。
出っ張った骨が親指を押し上げてしまう場合も多くあります。
混合性外反母趾
先ほどの靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾が合併しているパターンです。
中高年の女性に多く発生するようです。
ハンマートウ性外反母趾
- 生まれつき指が長い
- 足指がハンマーのように縮こまっていたり、上を向きすぎている
- 足先が縮まっている
…など、先天性のある人に起こりやすいパターンです。
病変性外反母趾
リウマチ・へバーデン結節などの病気や事故やケガにより、著しく変形や脱臼を伴っているパターンのものです。
外反母趾の原因は?
外反母趾はハイヒールなどの先が細い靴が原因と思われがちですが、実は「指を使って生活していないから」です。
具体的には、指を使って立っていなかったり、指を使って歩いていないことが大きな原因です。
理想は「足の指、足裏の腹、かかとの3点に重心をおいて歩くこと」です。
しかし、外反母趾の方に多いのが、足の指を使わないいわゆる「べったり形」歩きをします。
上記の動画は「外反母趾の方の”悪い歩き方の例”」になります。
自分の歩き方を振り返ってみたり、家族や友人などに録ってもらって確認をしてみると良いでしょう。
また、「ハイヒールが原因で外反母趾になりやすい」と言われているのは足の指に重心をかけず、自然に足の外側にかけて歩いているからですね。
私も子どものころから外反母趾ですが、きつい靴が原因でうまく足の指が使えず、外反母趾になったようです。
歩き方やきつい靴以外での原因としては、病気やケガ、先天性が原因で外反母趾になる方もいます。
☆「そもそも外反母趾とは?」で紹介している5種類の例もご確認くださいね。
痛い場合にできる簡単な対処法!
続いては、外反母趾が痛い場合にできる簡単な対処法を紹介します!
あくまで「簡単な対処法」ですので、我慢出来ないような痛みが続く場合は整骨院を受診してくださいね。
マッサージをする
外反母趾の対処法として、足の血行を良くし、筋肉をほぐしてあげることが挙げられます!
お風呂で足の裏を押したり、足の指1本1本マッサージすると効果的ですよ!
上記は外反母趾の改善が期待できるマッサージ(整体)になります。
真似してみても良いですね!
ツボを押す
「行間(親指と人差し指の間の付け根)」と「湧泉(足の裏の中指から指4本分くらいの場所)」を押してあげると血行が良くなり、効果的です。
以下、それぞれのツボの場所になります!
テーピングをする
足の指と小指が広がるような感じでテープを貼り、次に足の付け根をグルグルとテープを巻いて固定します。
また、外反母趾専用のテーピングサポーターもあるので、上手く出来ない方や自身のない方はそちらを試しても良いですね!
湿布を貼る
炎症を起こしてしまっている時は、湿布を貼ると痛みが和らぎますよ!
大きい場合は切って使ってみてくださいね。
小指が痛い場合は?
また、「内反小指」が原因で小指が痛いという方も少なくありません。
「内反小指」とは、親指が外側に曲がっている外反母趾とは逆に、小指が内側に曲がっている状態のことです。
小指の付け根が歩くたびに痛んだり、タコが出来たりします。
小指が痛い場合「今の靴がきついのでは?」と大きいサイズを選びがちですが、実は逆効果です。
まず、靴にインソールを入れて症状が緩和されるか確認しましょう!
インソールを入れて、足の指の向きや広がりをコントロールすることで痛みが軽減されます。
インソールで改善されない場合は、最悪手術が必要になることもありますので、整骨院などで診てもらいましょう。
まとめ
外反母趾は親指が内側に曲がる症状です。
痛い場合は、マッサージやツボ押しで血行をよくしたり、テーピングや湿布を貼る方法などで対処できます。
人間は「足の指」「足裏の腹」「かかと」の3点に重心を置いて歩きますが、外反母趾は足の指を使っていないことが原因で起こります。
私も無意識のうちに足の指を使わずに生活していたんでしょうね。
症状が悪化しないために、今からでも足の指を使うように気を付けたいものです!
☆外反母趾の予防や対策方法は以下の記事を参考にどうぞ!
☆ヒールをよく履く方は「正しい歩き方」にも気を使ってみると良いでしょう!