雨の日のジメジメした時期などに気になるのが「ナメクジ」
見た目の気持ち悪さも去ることながら、食料品や育てている草花に悪影響が出てしまう場合も…
今回はそんなナメクジの駆除・対策方法や、塩や薬の使用のメリットやデメリットについて紹介していきたいと思います!
ナメクジはどこから入ってくる?
「なんで家の中のこんなところにナメクジがいるの!?」
…なんて経験はありませんか?
1戸建てだけでなく、マンション住まいの家でも出てくるというのだから驚きです。
ベランダ菜園もしていないし、ましてや昆虫を育てているわけでもないのに…と、この時期に落ち込む方も多いと思います。
では、なぜ部屋の中にナメクジがいるのでしょうか?
ナメクジは湿気の多い場所や、エサがある場所に集まってきます。
排水溝からエサを求めて家に入ってくることもあれば、買ってきた野菜に卵がついていることもあります。
窓やわずかな隙間からも、気が付くと侵入しています。
また、卵を産んでしまった場合、1匹だったものがあっという間に増えて駆除が追い付かない…なんてこともあり得ます。
ナメクジは年に1回、秋に卵を産むので、卵を産ませないためにも秋までに徹底して駆除することが大切です。
簡単に言うと…
- 湿気の多い場所・エサのある場所に来る
- 排水口・窓・わずかな隙間から侵入する
- 買ってきた野菜などに卵が付いていることも
☆湿気取りに関する記事も参考にどうぞ!
ナメクジの駆除・対策方法5選!
実はナメクジの駆除は、身近なものを使って簡単にできます!
ナメクジは簡単に駆除できる一方で、繁殖力はすさまじいのです。
1匹見つけたらその場所は要注意ですので、早めに手を打ちましょう!
酵母
ナメクジは、ビール等に含まれる酵母の香りを好みます。
ビールやお酒(発泡酒はあまり寄ってきません)を、深めのコップや半分に切ったペットボトルなどに注ぎ、雨のかからない場所に置いておきます。
また、ナメクジは夜行性なので、夕方に置きましょう。
そうすると溺れて死んでしまうというのですが、中には這い上がってくる強者もいます。
更に数日置いておくとビールが蒸発して逃げやすくなってくるので、塩や駆除剤を入れておくと捕獲率が上がりますよ!
ちなみに、ビールで有名なドイツでも駆除にこの方法が使われているそうです。
ですが頻繁にビールを追加しているとコストパフォーマンスが悪いので、上記で紹介した塩や駆除剤を入れておきましょう。
果物・野菜
果物の皮にも集まってきます。身近なところでバナナやリンゴの皮でしょうか。
深めの容器にいれておくと、ナメクジが集まってきます。
ただし、この場合は生きたまま捕獲するだけになってしまうので、見た目が嫌いでできれば触りたくない、という方は他の方法をおすすめします。
米ぬか
バケツに最低10cmほどの水と、米ぬかを大匙1~2ほど入れます。
ぬかの油で滑ってバケツを登ることができなくなり、溺死するそうです。
さらに台所用洗剤を数滴混ぜておくと、より効果的ですよ!
カフェイン
カフェインは、ナメクジの神経系に影響を与えるそうです。
コーヒーや濃く煮出した紅茶を直接スプレーするか、ペーパードリップで作ったコーヒーのカスを土に撒くのも効果的です。
紅茶は植物や土壌に悪影響を及ぼすことはありませんが、撒く量によっては花が茶色くなるので、ご注意下さい。
部屋の掃除
ナメクジの卵は1㎜ほどの大きさなので、簡単には見つけられません。
しかし卵の孵化を防ぐことができたら、増えることはなくなるでしょう。
そのためには、とにかく掃除をしっかりすることです。
床に卵が落ちている可能性も、大いにあり得ます。
ナメクジは湿気が多い場所を好むので、特にお風呂は浴室全体をこまめに掃除し、換気をよくしておきましょう。
キッチンの排水溝に生ごみがたまったままだったり、枯れた植物をベランダに出しっぱなしにしていたり、チェックポイントはたくさんあります。
普段から、ナメクジが好まない環境を作ることがポイントです。
塩をまくのはアリ?
ナメクジに塩をかけると溶けると思い、子どもの頃に塩をかけたことがある方も多いのではないでしょうか?
しかし実際には溶けているのではなく、体の水分が抜けて縮んでいるだけだそうです。
完全に体がなくなるわけではなく、縮んだ体は僅かながら残ります。
※もちろん体が見えなくなるくらい、山盛りに塩をかけられたりする場合は別ですが…
体が小さくなってきたし、全然動かないから大丈夫!と思っていても、途中で水をかければ復活します。
最後まで安心できない方は、「ナメクジの駆除・対策方法」も含めた駆除を行った後に、熱湯をかけるのが効果的です。
薬は使用するべき?
ナメクジがいることで生活に支障が出てしまう方や、日ごろから留守が多い方には薬が合っているかもしれません。
ただし、駆除剤のような薬は一長一短。
薬を使用することのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット:広い範囲で農作物の被害が出ている場合は、楽に確実に駆除できます。
デメリット:子どもやペットが触ったり、口にしてしまうと健康被害が出るので、配慮が必要です。
ご自身の環境に合わせて、薬の使用を考えると良いでしょう!
お子さんやペット・化学系の薬品に苦手な方がいる場合は、薬を使わないほうが良いかもしれませんね。
まとめ
ナメクジの駆除方法を紹介してきました。
おすすめはやはり「日頃の掃除」でしょうか。
ナメクジの駆除だけでなくカビの発生防止など、様々なメリットがあります。
しかし、身近な物で退治できるのならもう大丈夫と思っている方、あと一つ注意が必要です。
ナメクジには寄生虫がいる場合が多いです。
特に注意すべきは「広東住血線虫」という寄生虫です。
この「広東住血線虫」が体内に入ってしまった場合は、髄膜炎を引き起こす場合もあります。
また稀ですが、ナメクジが這った跡にも寄生虫がいることがあるそうです。
触ってしまった時だけでなく、駆除後は必ず手洗いを忘れずにしましょう!