夏のみに限らず、汗で化粧やメイクが落ちてしまうのはよくあること。
1年を通して、メイク落ち・化粧崩れすることなく、1日過ごすことができたらどんなに幸せでしょう。
メイク落ちや化粧崩れの主な原因は、「汗」と「皮脂」と「乾燥」です。
どれほど完璧にメイクしても、時間が経てば化粧崩れが起こってしまいますよね。
今回は汗でメイクが落ちてしまう理由や原因をおさらいしつつ、メイク落ち防止法や対策について紹介していきたいと思います!
☆夏のメイク崩れに特化した記事も参考にどうぞ!
汗でメイクが落ちてしまう理由
「汗をかく」といえば、夏に限ったことではありません。
冬の暖房が入って混み合う車内や、足下よりも顔ばかりが熱くなる暖房のある場所など、自分ではどうしようもない環境で汗をかくことがあります。
実は、「汗」の99%の成分が水です。
人間は、体温を調節するために汗をかくわけですが、気温が高ければ高いほどたくさんの汗をかきます。
この汗の量が多ければ多いほど、まさに「汗がメイクを洗い流す」ということになり、結果「メイクが落ちる」ことになるのです。
汗によるメイク落ちの防止法や対策!
汗で落ちてしまわない防止法や対策を考えるに当たって、まずメイク前にやっておくべきことをおさらいしていきましょう!
丁寧に顔を洗う
朝と寝る前の洗顔は誰もが行っていることと思いますが、大切なのはその洗い方です。
「朝は忙しくて、顔を洗う時間なんてない」や「もう、こんな時間・・・寝る時間がない」などの理由で、洗顔が手抜きになっていませんか?
適当に手のひらに洗顔料を出し全体に伸ばして、そのまま顔をごしごしと…これが1番良くない方法なのです。
この方法だと、知らず知らずの内に皮膚を傷付けていることになります!
正しい洗顔の方法は、手のひらがすっかり隠れるくらいまでモコモコに泡立てて、顔をその中に埋めます。
決して手のひらが皮膚に当たらない様に洗うこと、「泡で洗う」イメージです。
こうすることで、その日の汗や皮脂と、寝ている間に排出された皮脂を肌から優しく落とすことができます。
「汗で落ちないメイク」は、「顔を洗う」ことから始まります。
洗顔はぬるま湯で!
寒い時期などの洗顔は、38~40℃の温かいお湯で洗う方が多いと思われます。
温かい方が毛穴が開いて、汚れが取れる様な気がするからですが、本当はやってはいけないことだったのです!
温かいお湯で洗顔すると返って肌に負担がかかり、乾燥の原因になるそうなのです。
理想は「ぬるま湯(真夏の水道水のような)」の温度です。
1年を通して、ぬるま湯での洗顔を心がけましょう!
身体や顔が熱い間のスキンケアはNG!
スキンケアの前は、身体や顔を冷やしておくことがポイントです。
身体や顔から汗が出ると、苦労したスキンケアやメイクも、落ちてしまう可能性が高くなります。
身体や顔を冷やすのに一番おすすめなのは、冷房の効いた場所でスキンケアをすることですが、無闇に冷やし過ぎるのは身体に良くありません。
大切なのは、動いても汗が出ない環境でスキンケアをするということです。
「冷房は苦手」という人には、冷やしたタオルで試してみましょう。
一絞りしたタオル、またはあらかじめ冷蔵庫で冷やしたタオルを顔に当てて、表面だけでも熱を取る方法です。
こんな簡単な方法で、メイクの仕上がりやノリなどが全く違うのです!
この2つの方法を「アイシング」といいます。
耳慣れない言葉かも知れませんが、汗でメイクが落ちないようにするポイントの1つなので、覚えておいて損はないと思います。
「ハンドプレス」を心がける
スキンケアで使う化粧水や乳液などは、1つ1つをゆっくり丁寧に、肌に馴染む様に押さえながら使いましょう。
「急いでいるから」や「時間がない」などの理由で次々と続けざまに使ってしまうと、肌に馴染む前にメイクをすることになり、「よじれ」や「浮き」になってしまいます。
それがより一層、メイクが落ちやすくなる原因にもなります。
また、コットンによく染み込ませて肌(毛穴)の引き締めと冷却を兼ね、軽くパタパタと叩く(パッティング)ことで皮脂を押さえてくれます。
落ちないメイクにするためには、肌に充分な潤いを与えることが大切です。
Tゾーンへの乳液量は少なめに
汗をかきやすく、皮脂も出やすい「Tゾーン」は、乳液の付けすぎは禁物です。
※Tゾーンとは、おでこと鼻筋を合わせたT字部分のこと。
塗るなら薄く、多いと感じたら余分な乳液を拭き取らずに「押さえて」取りましょう。
塗る乳液多すぎると「よじれ」や「浮き」の原因になってしまいます。
Tゾーン以外は、しっかりと保湿させましょう!
汗で落ちないメイクのコツ
続いては、汗でメイクが落ちてしまわないようにする具体的なコツを紹介していきたいと思います!
肌への負担が最小限の化粧品を使う
メイクする目的は、メイクがしっかりのっていて、きれいな肌に見せること。
そのためには、メイクを落ちにくくすることが重要ですね。
また、長く楽しくメイクを続けていくためには、肌荒れの防止と肌への負担が最小限に抑えられることも求められます。
「メイクが落ちにくい化粧品」を常に使えば良いのかというと、そういうわけにもいきません。
落ちないメイクは、元々肌に良くありません。
ですから、場面や場合を考えて限定的にした方が良いですね。
例えば、メイクのお直しがどうしてもできない場面や、レジャーなどの場合がその時です。
化粧品を目的や場面で使い分けることも肌への負担を減らすことができ、結果的にメイクがしっかりのって、落ちないメイクに近付きます。
肌質にあった下地を使う
ファンデーション前の化粧下地には、「ファンデーションを肌にのせやすくする」と「ファンデーションを肌に密着させる」の役目があります。
また、化粧下地には大きく分けて2つのタイプがあります。
1つは「保湿成分が含まれる化粧下地」、もう1つは「油分のバランスを整えることができる化粧下地」です。
■保湿成分が含まれる化粧下地
花王 ビオレさらさらUVアクアリッチ ウォータリーエッセンス
花王 ビオレ さらさらUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス
みずみずしさと潤いを与えながら紫外線を強力にカットする、それでいて軽さは感動的です。
主に乾燥気味や、乾燥肌の人に向いています。
■油分のバランスを整えることができる化粧下地
カバーマーク デイナリッシュフィクサーII
肌の水分と油分のバランスを取りながら、内側のみずみずしさを保ち、ファンデーションの「のりと持ち」を長続きさせる新しいタイプの化粧下地です。
普段から油分の多い人や、汗をかきやすい人に向いています。
または、化粧下地を顔の部分ごとに使い分けることもお勧めします。
Tゾーンは油分が多いとか頬や目元は乾燥しやすいなど、部分によって肌質が変わりますし、人によっても違いがあります。
化粧下地を使っていながら、メイクが落ちると嘆く人は、もう1度見直した方が良いです。
自分の肌の状態を理解して、化粧下地も使い分けることで、落ちないメイクに近付きます。
ファンデーションを上手に選ぶ
ファンデーションには、大きく分けて2種類あります。
1つは「パウダータイプ」、もう1つは「リキッドタイプ」です。
■リキッドファンデーション
リキッドファンデーションは、保湿に優れた美容成分がたくさん入っていて、なおかつ皮脂が出るのを抑える効果があります。
毛穴を目立たなくしてくれるので、「脂性肌」や「乾燥肌」の両方に有効です。
中には、テカリや皮脂によるメイク落ちに有効な「皮脂吸収力が強い商品」も多いものもあります。
落ちないメイクにこだわるなら、「リキッドタイプ」をおすすめします。
リキッドタイプは適度な水分が入っているので、肌が乾燥しにくいのです。
また、皮脂の出具合や汗の出具合を極端に止めてしまわないメリットがあるためです。
そして、リキッドファンデーションは長い時間の落ちないメイクを実現するメリットがあるために、フィットしている実感が得られます。
さらに、肌の悩みである「毛穴や肌の色むらを解消することを重視」しているので、その悩みを補正により解消してくれそうです。
■パウダーファンデーション
パウダーファンデーションは、皮膚の凹凸を滑らかに補正し、吸い付くようなフィット感で自然な感じに仕上がるのが魅力です。
メイク崩れが起きたとしても、皮膚の色に近くて厚塗り感がないので、次にメイクを直す時間を長めに取れるかも知れません。
とにかく、メイクが長く持つのがパウダーファンデーションです。
■そのほかのファンデーション
・プレストファンデーション(ミネラルファンデーション)
プレストファンデーションは、元々は微粉のファンデーションを固めたもので、仕上がりはパウダーファンデーションに近くなる様です。
ですが、そのカバーする効果やメイクの崩れに対してはパウダーファンデーションよりもレベルは上です。
また、ミネラルファンデーションは酸化亜鉛やマイカなどの自然由来のミネラルの成分を主として作られた、肌に優しいファンデーションです。
フィット感が強く毛穴を隠す(埋める)効果が高いので、皮脂やテカリの予防に力を入れたい人にはおすすめです。
酸化亜鉛:止血や沈痛や防腐などの効果がある酸化亜鉛は、収れん作用があります。
マイカ:雲母(キララ)のことです。
伸びが良く、つや出し効果と肌へのフィット感が大きく、表面はすべすべしています。
・BBクリーム
ミシャ シグネチャー リアル コンプリート BBクリーム 45g
BBクリームはオールインワンクリームなので、ファンデーションの代用ができます。
オールインワンクリームというのは、「乳液」「クリーム」「美容液」「UVケア」「化粧下地」「コンシーラー」「ファンデーション」「ルースパウダー」など、製造元の配合によって違いがあり、多機能の効果を持つクリームのことです。
メリットはどの商品も油分の使用が少ないので、皮脂で悩みのある人には気を使うことなく使用できることです
肌の「シミやくすみ、傷や赤み」などを、上手に「塗って隠す」のがBBクリームです。
自分の肌と相談の上、使用してみましょう。
・CCクリーム
CCクリームはBBクリームの「進化形」にあたります。
「color control(色の調整)」「color correction色の補正)」「complete correction(完璧な補正)」などを略して「CC」と呼んでいる様です。
BBクリームに対して「光や色」などを上手に使って「見え方をごまかす」のがCCクリームで、「メイクをした感」からいえば劣りますが、自然な仕上がりでは優れています。
「自然な仕上がり=透明感のあるすっぴん」なので、コンシーラーとしても活躍するアイテムですね!
光の効果で毛穴やくすみを長い時間目立たなくでき、自然なツヤ感を出せるので、ファンデーションの代用として使う人もいる様です。
・ルーセントパウダー(粉おしろい)
ルーセントパウダーは透き通った美しい肌の仕上がりで、ベールをかけた様にコーティングの効果が秀でているのが特徴です。
使い時は、メイクの仕上げ時です。
このタイミングで使用することで、皮脂を押さえて、テカリとメイクの崩れに無縁な仕上がりにしてくれます。
特にパウダーファンデーションよりも比べものにならないくらい軽く、重ね塗りしても厚塗りの印象にならないので、「Tゾーン」や毛穴をどうにかしたいと考える人にはお勧めです。
ファンデーションの塗り方に注意
まずは、厚い化粧は避けて薄付きを心がけましょう。
ばっちりメイクを決めても、皮膚をファンデーションで被ってしまうので、早い内からメイクが落ちてくる原因になってしまいます。
また、最近は「ナチュラルメイク」が主流ですから、肌のことを考えて薄付きメイクをお勧めします。
化粧下地とファンデーションの間に休憩を
「取りあえず塗れば良い」と考えている人がいるとすれば、「落ちるメイク」への第一歩となるでしょう。
「落ちないメイク」を目指すなら、化粧下地のあとは数分待ってからファンデーションをのせましょう。
化粧下地を塗った直後は、ファンデーションの乗りは良くないためです。
汗はこまめに拭き取る
ポイントは、「こすらない・強く拭かない」ことです。
メイクを落ち着かせる感じで、優しく押さえましょう。
肌は摩擦に弱く、シミなどの原因になる可能性があります。
向いている素材は、肌に優しく赤ちゃんにでも使えるガーゼや、肌触りに特化したティッシュなどが良いです。
メイク落ち防止スプレーの活用
「メイク落ちの防止スプレー」の存在は比較的有名ですよね。
しかし、そんなメイク落ち防止スプレーにも色々な種類があります。
自分に合った「メイク落ちの防止スプレー」を見つけて、メイク落ちを防止しましょう!
■紫外線予報 メイクを守るUVスプレー
メイクが落ちない上に「SPF50+・PA++++」という高いUV効果があります。
小さめの缶は、持ち歩きにも便利ですね!
何度使っても跡が付かないのが嬉しいし、吹きつけ感もあまり感じないとのことです。
■プリマメイク メイクキープスプレー
見えないバリアでメイクを保護し、保湿成分に優れて、スプレーするたびに肌へ潤いを与えます。
「仕事中のメイク直しの回数が減りました」や「風邪や花粉対策のマスクで、メイクが落ちることが少なくなりました」など、使用者の言葉も多いです。
■<イハダ>アレルスクリーン
「花粉」や「PM2.5」から肌を守るスプレーなのですが、意外にも「落ちないメイク」にも一役買っているようです。
普段なら、メイクの上からのマスクや、「鼻をかむこと」でメイクが落ちていましたが、それらをしっかりカバーして、「落ちないメイク」に近付けてくれます。
使用者の感想は、「メイクの上からでも厚塗り感がなく、スプレーしたことさえ分らないのが良い」「マスクやメガネなどでメイク落ちが改善されました」など、評判も上々です。
アイメイクや口紅などもメイクが落ちる原因に
意外なことに、アイメイクや口紅もメイクが落ちてしまう原因の1つにもなってしまいます。
■アイメイク
まつげの油分を綿棒などで軽く優しく拭きましょう。
■口紅
唇まで化粧下地をしっかり塗ります。
その上にファンデーションものせて、口紅を塗れば、にじみなどの崩れがなく、鮮やかさが長持ちします。
体温が上がりすぎないように!
完璧なメイクを持続するには、体温を上げすぎないことも重要です。
まず思い付くことといえば、あまり着込まないことですね。
ですが、特に冷房を使う夏など、外との温度差が大きくなる頃に寒い思いをしては体調を崩してしまいます。
脱ぎ着のできる上着などを上手に使って、「体温の上がりすぎ」と同時に「体温の下がりすぎ」にも気を配りましょう!
体温を下げる方法には、「保冷剤」を利用する方法があります。
効果的な保冷剤の使い方は、顔よりも太い血管…つまり、首筋や脇の下を冷やすことです。
首筋なら、メイクの始めから終わりまで冷やし続けることができますよ!
まとめ
「汗で落ちないメイク」のポイントは、日常のお手入れからすでに始まっていることが分かりましたね!
その中でも、「洗顔」と「スキンケア」は重要で、洗顔では「冷たすぎない水温」とスキンケアでは「ハンドプレスとパッティング」がポイントでした。
自分の肌に合った化粧下地やファンデーションを選ぶことが大切ですし、化粧下地とファンデーションを塗る時は、くちびるまで塗ることも大切です。
この方法だと、口紅のにじみや浮きを防ぐことができます。
完璧に仕上がったメイクを持続するためには、体温の調節も大切でしたね!
汗が「落ちるメイクの大敵」ということが分かっているので、着るものや保冷剤を工夫して、上手なコントロールに心がけましょう!