出勤や通学がある雨の日、皆さんは憂鬱になりませんか?
傘という余計な荷物が増える・足元が塗れる・何故か交通機関が混雑する…
そして時間が早く過ぎる朝に、セットした髪型が職場や学校に着いた頃になると崩れている。
髪型がキマっていないと、1日中髪が気になり仕事や授業に集中出来なかったり、気分がブルーになったりと気分良く過ごせない方が多いと思います。
そこで今回は雨の日の湿気による髪型の崩れの対策、更に髪型が崩れた時の対処法を紹介していきたいと思います!
髪のうねりの原因とは?
皆さんは、髪がうねる時ってどんな時を思い浮かべますか?
大体の方は、雨の日や梅雨の時期を思い浮かべるかと思います。
実際皆さんも経験してお分かりになる通り、髪の毛がうねる原因は主に3つあり「湿気」も原因の一つに挙げられるのです。
湿気によるうねり
皆さんは「キューティクル」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
キューティクルとは、髪の毛1本1本を守るため保護している細胞膜のことをいいます。
この細胞膜であるキューティクルが色々なダメージにより破壊され、保護出来なくなった部分に湿気、つまり”水分”が入り込み、髪の毛の内部にある「コルテックス」という組織が膨張してうねりを起こしてしまいます。
髪の毛1本だけのキューティクル損傷なら、うねりは目立ちませんが、中々そうはいきませんよね。
今ではパーマやカラーは当たり前ですし、間違ったドライヤーのかけ方、また紫外線による髪へのダメージはなんと顔の1,5倍にもなるそうです。
そうなれば、髪全体のダメージは避けられず、キューティクルの破壊も髪の毛1本にはとどまりませんよね。
髪の毛全体にキューティクルの損傷が広がると、その分破壊された箇所から湿気という水分が入り込みます。
その結果、コルテックという組織が膨張して、髪の毛全体がうねるというわけです。
食生活の乱れによるうねり
偏った食生活をしていますと、体全体に正しく栄養が届けられなくなり、爪や髪といった体の末端に栄養が行かなくなります。
その結果、髪が栄養不足になり、少しのダメージでも防ぐことが出来なくキューティクルが破壊されてしまいます。
頭皮の毛穴のつまりによるうねり
頭皮の毛穴に皮脂やシャンプーの洗い流しなどの汚れが詰まっていると、髪はわずかな毛穴の隙間から髪を出そうとするために真っすぐ生えてこなくなります。
その結果、髪の毛がうねってしまいます。
髪が膨らんだり広がる原因は?
「うねりの原因」でも申し上げた通り、髪の毛を保護するキューティクルが様々なダメージにより破壊されることによって、その破壊された部分から水分が入り込み、髪の毛内部のコルテックスが膨張することによってうねりが生まれると言いました。
髪の毛が膨らんだり広がったりする原因も同じです。
しかも水分を含んだコルテックはなんと「1,5倍」にも膨れ上がるので、それがキューティクルが破壊された部分全部というと、考えただけでも恐ろしいですね……
湿気によるうねりの対策
パーマもカラーもしてて、キューティクルなんて痛み放題だから、雨の日は髪のうねりを我慢するしかないの?
いいえ、大丈夫です!
湿気に負けない対策も数多く存在します。
今回は湿気に強い髪の土台作りを紹介していきたいと思います!
☆室内における湿気対策に関する記事も参考にどうぞ!
湿気に負けない髪の毛の土台作り
全てはシャンプーにかかっているので、丁寧に行いましょう!
- シャンプー前の髪にブラッシングをする
ブラッシングをすることで、髪の毛に付いたホコリなどを落とすことができる上、地肌マッサージも出来ます。
ブラッシングをするブラシは、目の粗いブラシを使用してくださいね。
目の細かいブラシはキューティクルを傷つける原因になります。
- お湯で予洗い
シャンプーを髪の毛につける前に、お湯で念入りに予洗いをして下さい。
時間は1分程度です。これで髪の毛に付いた汚れはほとんど落ちます。
- シャンプーは腹の指で
シャンプーは腹の指で地肌をマッサージするように洗うことを重点に置いてください。
また、シャンプーのすすぎの時間も大切です。
洗い残しがないように、耳の後ろ襟足などを気を付けながら、シャンプーをした時間の倍をかけてすすいでくださいね。
- コンディショナーについて
コンディショナー等は、絶対に地肌には付けないでください。
毛穴のつまりの原因になります!
お風呂上がりの濡れた髪は、一番痛みやすい状態です。
タオルで優しく挟むようにして、水分を取った後にドライヤーをしてください。
間違ったドライヤーの仕方は、熱の当てすぎにより髪のダメージを作る原因にもなります。
そのため、短時間で乾かす必要があります。
まず髪全体の根本を乾かし、根本が乾いてきたら、ドライヤーの風を上から下へ当て、乾いてない部分を乾かしてください。
上から下にかけて乾かす理由は、キューティクルの流れによって乾かすことにより、キューティクルが痛みにくくなるためです。
下から風を当ててしまうとキューティクルが逆立ってしまい、痛みの原因になります。
髪全体の8割程度が乾いたら、今度は冷風で乾かしましょう。
これにより、キューティクルがしまりますよ!
絶対にやってはいけないこと
髪のお手入れで、やってはいけないことがあります。
普段してしまいがちな内容なので、ぜひご確認下さい!
- 髪を乾かさずに自然乾燥にしておく
濡れた髪が一番痛みやすいと言われています。
乾かさずに寝てしまうと寝相の摩擦によりキューティクルが痛み放題ですし、また頭皮に雑菌が生まれる原因にもなります。
- ドライヤーをあてすぎる
湿気に負けない髪の毛の土台作りでも述べた通り、ドライヤーは髪が痛みやすい状態になります。
ドライヤーを当てすぎると、熱で髪が痛んでしまうので注意しましょう!
湿気によるうねりヘアーを生み出さない為には、まず第一に日常のダメージヘア対策が必要となってきます。
日々の積み重ねですので、怠らずにやりましょう!
うねりがある場合の対処法
夜にきちんと手入れしても、朝起きるとうねりや広がりがあることもありますよね。
そんなとき、皆さんは「ヘアムース」や「ワックス」などのスタイリング剤を使うかと思います。
でも、それらを使っても、職場や学校に着くとセット前の髪に戻っているということはありませんか?
全く効かないじゃないか!とお思いかもしれませんが、実は使い方が間違っているのです!
正しいスタイリング剤の使い方
スタイリング剤を使っていても、髪型が崩れてしまう方、スタイリング剤を付けて終わりにしていませんか?
実は、スタイリング剤にも「水分」が入っています。
雨の日の湿気の水分と髪型をキープするはずのスタイリング剤の水分。
そう、余計な水分を髪に与え、うねりを更に膨張させているのです。
スタイリング剤は、髪型をキープするものです。
ただ、水分も入っているだけ。
その水分をドライヤーの熱で乾燥させれば良いだけなのです!
このひと手間をかけるかかけないかで雨の日のうねりが違ってくるので、是非試してみてくださいね!
オイルの利用
また、髪の広がりが気になる方は、朝のセットの際にオイルを髪に馴染ませてみましょう。
オイルの重みで髪がしっとりして、広がりにくくなりますよ。
そして最後に、「スーパーキープヘアスプレイ<エクストラハード>」を髪全体にかければ、1日中髪のことは気にならなくなります!
美容院での縮毛矯正
ストレートアイロンは髪に直接熱を与えることによって、簡単にうねりやクセなど直すことも出来ます。
しかし、雨が降る度にそれをおこなっているとキューティクルが痛み続けて、本末転倒になってしまいますよね。
もし、自宅での髪のセットでストレートアイロンを使うようでしたら、お金はかかりますが美容院で縮毛矯正を施術した方が髪への痛みはマシになります。
「塵も積もれば山となる」と言いますし、毎朝のセットも楽になるので、美容院での縮毛矯正をおすすめします!
くしに頼る
髪がうねる前の対策を紹介しましたが、それでも万が一うねってしまったら。
髪をもう一度濡らしてセットするわけにもいかないですよね。
また、スタイリング剤一式を持ち運ぶわけにも中々出来ないと思います。
そんなときは、”くし”に頼りましょう!
くしでしたら、かさばらずにポーチに入れることも出来ますし、ポケットなどに入れて場所も取りません。
ポイントは、毛先から上に向けてブラッシングを丁寧に行うことです。
ブラッシングをすることで、髪の毛内部のコルテックに溜まっている水分が均等に髪に行き渡り、うねりやクセを解消してくれますよ!
まとめ
- 髪のうねる主な原因は、キューティクルの破壊・食生活の乱れ・頭皮の毛穴の詰まりなど。
- 髪の毛が膨らんだり広がったりする原因は、髪の毛がうねる原因と同じである。
- 湿気によるうねり対策には、シャンプーやドライヤーを毎日丁寧に行うことが必要。
- 湿気で髪がまとまらないときのスタイリングの仕方は、スタイリング剤を付けてからドライヤーでスタイリング剤の水分を飛ばす。
- 髪の広がりが気になる方は髪にオイルなどを付けてその重さで髪を広がりにくくする方法もある。
- 髪がうねってしまったときの対処法は、くしを使って毛先から髪をとかすことである。
たかが髪、されど髪。
髪は女性の命といわれるように、いつもきちんとしていたいですよね。
雨の日の髪の状態で悩まれている皆さんも、これで湿気に負けないこと間違いなしです!
雨の日の憂鬱感が少しでも和らぎますように!