誰もが一度は耳にした事がある「キラキラネーム」
いくら子どもが可愛いからといって、とんでもない名前をつけるのは考えものですよね。
親になって初めて子どもにプレゼントする名前。
大切な子どもの名づけは、将来のことも考える必要がありますね。
今回はそんなキラキラネームに関する情報や、改名方法などを紹介していきたいと思います!
キラキラネームとは?
パッと見で読めないような当て字や、外国人によくある名前を無理やり日本の感じに当てはめた、いわゆる奇抜な名前を「キラキラネーム」と言います。
漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターの名前から引用して当て字をした場合も含まれます。
ネットなどでは「DQNネーム」なんて呼称もされています。
※「DQN」とは以下のような意味合いを持ちます。
ヤンキー(不良)もしくは、軽率そうな者や実際にそうである者、粗暴そうな風貌をしている者や実際に粗暴な者、また、非常識で知識や知能が乏しい者を指すときに用いられる。
キラキラネームは90年代に育児雑誌で特集を掲載されたことがきっかけで、現在のブームの火付け役になったと言われています。
キラキラネームのメリットとデメリット
日本の法律上では、名前に「利用して良い漢字」の取り決めはありますが、「読み」に関しては特に決まりはありません。
キラキラネームのメリット・デメリットはいったい何なのでしょうか?
メリット
やはり一番はインパクトがあるので、覚えてもらいやすいです。
そして、単純に名前で注目も浴びることができます。
また、珍しい名前だと他の人と被りづらいということも挙げられます。
デメリット
なんといっても読みづらいことです。
学校や医療機関などで名前を読みあげられる際に、スムーズにいかないことも多いですね。
そして、周りの人から理解されないこともあります。
キラキラネームということでイジメられる可能性もありますし、親の人格や育ちを疑う方もいらっしゃいます。
キラキラネームはまだまだ反対意見が多いのが実情です。
改名はできる?実例は?
当初は良い名前だと感じていても、冷静になればキラキラネームだった…なんて悩みを持つ親も珍しくないのかもしれません。
そうならないように名付けは慎重に、冷静に行うのが大切なのです。
しかし、すでに名付けてしまった場合、改名という方法があります。
正当な理由があれば、家庭裁判所の許可を得て改名することが可能なのです。
実際に改名を認められた実例があります。
改名が認められた男性名
- 前川・ベニ
- 田舎
- 悪
- 春枝
- と志ゆき
- ヒモ
- シキマ
- 一江
- 〆男
改名が認められた女性名
- パロ
- カメ
- ポン
- メガ
- ナベ
- ゲンツル
- もうし
- カニ
- おじゃう
- サン子
- セミ
いずれも人名としては珍妙であるがゆえに、改名が認められた例です。
改名の方法について
改名の手続きには、2パターンあります。
名前そのものを改める方法と、読みだけを改める方法です。
名前そのものを変える方法
1:正当な理由を添えて「名の変更許可申立書」に記入して申し立てをし、家庭裁判所の許可を得る。
2:許可が下りたら市町村役場に届け出を出す。
申し立てをする人は、15歳以上であれば本人、15歳未満の場合は法定代理人(保護者など)になります。
また、場合によっては800円の収入印紙とその他いくらかの連絡用切手が必要になることもあります。
読みだけを変える場合
実は戸籍には名前の文字(漢字)のみが登録され、読みについては登録されていません。
なので、読みのみを変えたい場合は、自分が改めたいと思ったその時から名乗りを変えれば済みます。
ただし、多くの自治体は保険証その他の書類に必要になる読みを、住民票に登録しています。
なので、役所にて確認し「住民票ふりがな修正申出書」の提出が必要になることもあります。
まとめ
たとえキラキラネームだと言われても、親から付けてもらった名前を心から気に入り、大切にしている方もたくさんいます。
名付けた当時、どんな思いで名前をつけたのでしょうか。
そしてどんな思いで、子どもの名前を呼んでいたのでしょうか。
そこにはきっと、親になった喜びと素敵な思いがあるはずです。
名前はその子の一生を左右する、たったひとつの宝物です。
「自分の名前、気に入っているんだ!」と思ってくれるような、素敵な名前を付けてあげてくださいね!