子どもはいつも元気で部屋中走り回りますよね。
でも、気を付けないと「グギッ」と突き指をしてしまうことも少なくありません。
私も小学生のころは、体育の時間によくバスケットボールで突き指していました。
その時はすぐに水道で冷やした後、放っておいてましたが、場合によってはさらに悪化する危険性もあるんです…!
子どもだと特に突き指しやすいので、親の立場としてもできるだけ正しい突き指の知識を身につけておきたいものですね。
今回は子どもが突き指した場合の応急処置方法や、病院に連れて行く際の注意点などを紹介していきたいと思います!
確認しておきたい突き指の症状
バスケットボールやバレーボールをしている人なら経験はあると思いますが、突き指は単なる俗称で、指先に外力がかかって起こるケガのことです。
よくある症状は、患部の炎症や腫れです。
軽度であればすぐに治りますが、重度の場合は病院に行く必要があります。
子どもが突き指かも?と思ったら、まずは以下の症状がないか確認しましょう!
- 指の関節がいつもの1.5倍以上にパンパンに腫れている
- 指の関節を動かすとすごく痛そうにしている
- 指の関節が変形している
- 指の関節が曲がらない
- 腫れがひどく、内出血もひどい
これらの症状が続くようでしたら、病院で診てもらってくださいね。
また、それほど症状がひどくなくても一週間以上腫れや痛みが引かない場合も、病院で診てもらうことをおすすめします。
病院に行く前にしたい応急処置方法!
病院に行こうとしても、行くまでに時間がかかったり待ち時間などで長い時間待つことが予想されます。
なるべく悪化しないように、突き指を確認したら簡単な応急処置をしておきましょう!
応急処置の基本である「RICE処置」という単語をご存知でしょうか?
突き指は迅速に応急処置をすることが大切です。最初に適切な応急処置ができれば、突き指の早期回復につながります。
もし子どもが突き指をしてしまったら「RICE処置(ライスしょち)」を思い出してください。RICE処置とは応急処置の基本で、下記の4つの原則の頭文字をとったものです。
- Rest(安静にする)
- Ice(冷却する)
- Compression(圧迫・固定する)
- Elevation(挙上する)
突き指以外でも応用できる内容ですので、覚えていて損はありませんね!
以下の動画では、1分38秒にRICE処置について詳しい説明があります。
突き指したらまずは安静にし、早いうちに氷水などで冷やしましょう!
とにかく冷やすことが大事ですが、保冷剤を使う場合は冷えすぎてしまうためガーゼなどでくるみましょう!
冷やす目安は10分から15分程度で、30分空けてまた冷やします。
その後はテーピングして固定します。
動画では、RICE処置の4番目のElevationの紹介がありませんでしたが、患部を心臓より高いところに持ち上げれば、患部に血液が集まりすぎるのを防ぐことができます。
ずっと持ち上げるのも大変なので、無理しない程度で大丈夫ですよ!
昔は突き指したら引っ張って治していましたが、これは間違った方法です。
引っ張ると余計に靭帯を損傷してしまう可能性がありますので、絶対にやめましょう!
突き指は何科を受診するべき?
「確認しておきたい突き指の症状」で紹介しましたが、突き指の症状がひどい場合は、病院の整形外科で診てもらいましょう!
突き指は、打撲・捻挫などの軽度の場合が多いのですが、打ちどころが悪いと脱臼や骨折の場合もあります。
もし判断がつかない場合は、軽度でも病院で診てもらってくださいね。
整形外科では突き指の症状を診断するために、レントゲン撮影をします。
小児科にはレントゲン機器を置いていないことがありますので、後で整形外科に行ったのでは二度手間になってしまいますよね。
なので、子どもだからと小児科に連れて行くのではなく、初めから整形外科を受診することをおすすめします。
突き指はどれくらいの期間で治る?
突き指になると指が上手く動かせなくなり、生活が不自由になりますよね。
指の状態によって変わってきますので、「およそどのくらいで治るか」の期間を紹介します。
打撲や捻挫などの軽度の突き指でしたら、およそ1週間で腫れが治まります。
脱臼や骨折などの重度の突き指の場合は、2~4週間かかると言われています。
突き指の痛みや腫れが引いてもまだ完治していませんので、完治するまでは指を休ませてあげましょう!
まとめ
簡単に突き指と言っても、打撲や捻挫程度の軽度のものから骨折などの重度のものまで、さまざまです。
突き指してしまったらとにかく安静にして、しっかり冷やしましょう!
また、突き指以外の状態でも役に立つRICE処置を覚えておくと良いですね!
■RICE処置
・Rest(安静にする)
・Ice(冷却する)
・Compression(圧迫・固定する)
・Elevation(挙上する)
痛みがひどい場合や指の関節が腫れあがっている場合は、病院の整形外科で診てもらってくださいね。
突き指の腫れや痛みがなくなってもまだ完治していませんので、しばらく指を休ませてあげましょう。