子どもがなかなか宿題をやらない、勉強をしないという問題はほとんどの方が頭を悩ましている問題ではないでしょうか?
そして、ご自身も子どもの時に「勉強しなさい!」と言われてきたことが1つでもあるかと思います。
勉強をやらないからといって頭ごなしに叱るのも逆効果な気がしますし、だからといって放置しておくと更に悪化してしまいそうですよね。
今回は子どもが勉強しない理由とその解決法、そしてどう向き合って行くべきなのかを紹介していきたいと思います!
子どもが勉強をしない理由6つ
子どもが勉強をしたくない理由も様々です。
まず何が原因なのかを知ってみると、解決策が分かるかもしれませんね!
☆「ゲームに熱中して勉強をしない」という明確な理由がある場合は、以下の記事がおすすめです!
他にしたい事がある
お友達ができて一緒に遊んだり、部活や趣味に一生懸命に取り組んで勉強をしている時間が無いなど、勉強以外にしたい事がたくさんあって勉強に手が回らないお子さんも多いです。
学生時代は遊びたい盛りなので、仕方がないと言えば仕方がないかもしれません。
しようとしていて先に言われる
「勉強をしなさいって言われてやる気をなくした!今やろうと思っていたのに!!」なんてお話をよく聞きますよね。
今からやるぞ!と意気込んでいた時に言われてしまうと、文字通りやる気がなくなってしまいます。
実際本当にやろうとしていたかは別として、多くの方が経験された事があるかと思います。
勉強の仕方が分からない
勉強についていけなくなってくると、勉強をしなさいと言われても何から始めていいのか分からなくなってしまいます。
あなたも勉強に行き詰まった際、何をして良いのかわからず、机周りの掃除を始めるなんて事よくありませんでしたか?
勉強をする必要性を感じない
これは勉強をした先の目標、つまり行きたい学校や将来なりたい職業が無いお子さんに多いように思います
この勉強が一体なんの役に立つのか、そう思ってしまうとなかなか勉強もはかどりませんよね。
反抗期で親の言う事を聞きたくない
小学校の高学年から中学生の頃にやってくる反抗期。
この時期は親に言われた事を素直にするのがとにかく嫌になってしまいます。
「親に勉強をしなさい!と言われてするのはなんだかカッコ悪い…」そうお子さんが考えてしまう時期に一番勉強をさせなくてはいけないから難しいですよね。
集中力が持たない
いざ勉強を始めてもすぐに集中力が切れてしまい、つい他の事をやってしまう事があります。
気が散ってしまう環境であったり、誘惑の多い環境で勉強するのは厳しいところがあります。
解決方法は?
「子どもが勉強をしない理由6選!」で子どもがなぜ勉強をしないのか書きました。
それでは、勉強しない子どもに対してどのような解決策があるのでしょうか?
- 他にしたい事がある場合
なにか夢中になれて、自分が一生懸命取り組めるものがある事は素晴らしい事だと思います。
大人でもそうですが、趣味の時間は子どもにも必要です。
なので、その時間はその時間で認めてあげて、そのうちの10分でも20分でも良いので、少しだけ勉強の時間を取るように言ってみるのはいかがでしょうか?
「勉強したら○○(趣味)やっても良いよ」と呼びかけるのも良いですね。
- 注意されると萎えてしまう場合
子どもには待ってあげる、見守ってあげられるかがとても大事だと思います。
しかし待っても待っても勉強をしない、いつまで待てばいいのかは難しいところです。
例えば、
1日何も言わずに待ってみる→言わなければその日1日勉強をしなかった→じゃあ次の日は言ってみよう
といった自分なりの叱るルールを決めてしまうのも良いかもしれません。
- 何をしていいのか分からない場合
「勉強をしなさい」ではなく「問題集を何ページ(何分)しなさい」と具体的に勉強する内容を言ってあげると良いかもしれません。
ただ「勉強をしなさい」というよりは、子どもも取り掛かりやすいですよね。
- 勉強する必要性を感じないと思っている場合
勉強をしない理由の大半はこの理由ではないでしょうか?
なぜ勉強をしなくてはいけないのか、勉強をすべき理由を明確に伝えて納得をさせないと、子どもは継続的に勉強をするようにはなりません。
勉強をする事で将来つける職業の幅が広がることや、”自分”の失敗談などを聞かせるのも良いかと思います。
- 親の言う事を聞きたくない場合
何を言われても反発してしまう反抗期には手をやきますね。
そういう時に親が何を言っても子どもは聞かないので、ここは第三者の力を借りてみるのもいいでしょう。
子どもが憧れている人や慕っている人、ああいう風になりたいと思っている人が身近にいる場合は、その人に一言言ってもらうだけで子どものやる気を引き出すきっかけになるかもしれませんね。
親に対して反抗しているので、兄や姉がいる場合はそちらに頼んでみても良いですね。
- 集中力が持たない
集中力が切れてしまってから勉強を続けても何の意味もありません。
集中が出来る状態が10分なのであれば、10分だけ勉強する時間を1日に数回する事で、「勉強しなくては」と意気込まなくても向き合うことができ、それが習慣になるのではないでしょうか。
NGな叱り方
あまりにも勉強をサボってしまう子どもに怒鳴ってしまったり、ついダラダラ叱ってしまったという経験はありませんか?
基本子どもは「納得のいかないこと」や「長時間叱る」といった類の話は聞く耳を持ちません。
その他にも、一見効果がありそうに見えて実はNG!なんて叱り方もあるんです!
あなたもそんなNGな叱り方をしていないか、確認をしてみましょう。
- 大きな声で怒ったり、怒鳴ったりする
感情的に大声で怒ると恐怖心を与えてしまいます。
また、そんな親の姿を見て、子どもも怒る時に怒鳴ったり感情的になりすぎてしまう傾向になります。
- 過去の失敗を持ち出す
「何度同じ事を言わせるの!」とか「いつまで経っても出来ないね!」とか「この前も点数が悪かったよね」など、過去の事を持ち出すのもNGです。
「できが悪い子どもだ」と突きつけているも同然で、どんどん子どもは自信をなくしていきます。
- 全否定する
「何をやってもダメだ!」とか「バカじゃないのか!」など、ここがダメだと限定せずに全体的な否定もしてはいけません。
「過去の失敗を持ち出す」同様、自信をなくして無気力になっていまいます。
- 要点をまとめずにダラダラと叱る
結局何が言いたいのかが伝わらず、子どもにとってはストレスを与える時間にしかなりません。
- 罰を与える
勉強をしなかったらゲームやおもちゃなど子どもの物を捨てたり壊したり、食事を抜くなどが当てはまります。
特に「食事を抜く」は虐待行為ですので、せめて「テスト期間中はゲーム・おもちゃ禁止」などに留めましょう。
- 子どもの話を聞かない
子どもが話をしているのに聞く耳を持たず、こちらの言いたい事だけを言うのも良くありません。
子どもの話を聞かない以上、子どももあなたの話を聞かなくなってしまいます。
- 他の子と比べる
「○○君は良い点数だったのに」「○○ちゃんは毎日勉強しているよ?」といった、他の子と比較をしてしまうことですね。
一見効果がありそうに感じますが、子どもにとっては友達とは言え他人なので「だから何?」止まりです。
友達と比べるのではなく、あなたのお子さんと向き合って注意をしましょう。
子どもをイライラさせずに叱るコツ
こちらが叱っているのに、子どもはイライラしてしまい話すら聞かない…これでは叱る意味がありません。
それでは、どのように工夫をして叱れば効果があるのでしょうか?
よく「叱るのと怒るのは違う」という言葉を耳にしますよね。
親が感情的になって子どもを大声で怒鳴ってしまうと、子どももそれを見て「怒る・苛立つ=怒鳴る」という式を覚えます。
また、小さい子どもなら大声で叱ると恐怖心を覚えます。
恐怖心で勉強と無理やり向かい合わせても何の解決にもなりませんし、子どもが何かイライラした時に大声で怒鳴るようになっては困りますね。
また、何度も何度も「勉強をしなさい」とだけ言い、要点をまとめずにいつまでもダラダラと叱ると、言われる側はイライラの原因になってしまいます。
そして、早口で叱る事も精神的に急かされてると思い、叱られた方はイライラした気持ちになってしまいます。
叱る際のコツですが、落ち着いて、通常の速さで叱ればきちんと心に届くはずです。
まくしあげる様に叱っていては、叱るというよりもイライラをぶつけているようなものになってしまいますよね。
そして、「『叱らないと』と思った時に1度だけ」がポイントです。
「何度も叱る」ことにより、子どもはストレスを抱えてしまいます(あなたも経験があるのではないでしょうか)
まとめ
勉強が嫌いであったり、向き合い方が分からないお子さんに少しずつでいいから勉強を生活に取り入れるようにするには、何が原因で勉強をしないのかを知ることから始めてみるのが良いと思います。
子どもによって勉強の向き合い方が違うのは当たり前です。
他の子と比べたりしないで、その子の昨日と比べてあげてください。
何事も1日にしてなりません。
まずは勉強をする必要性、楽しさを教えてあげて、興味を持たせる事が大事なのではないでしょうか。