最近は小中学生でもスマホを持つ子が多くなってきました。
「塾で帰りが遅くなるからいつでも連絡ができるように」
「中学生でもスマホを持つのが当たり前の風潮になっているから」
「小中学生の頃からスマホを持たせて慣れさせたいから」
理由は様々です。
しかし、最近話題になっているのは、
「SNSでの迷惑行為の投稿」
「未成年の出会い系サイトの利用」
「アプリゲームの高額課金」
などなど…いずれも学生(子ども)によるトラブルが多い例になります。
便利になった世の中とは言え、親からしては気が気ではありませんよね…
ということで、今回は子どもにスマホを持たせるのはいつからが良いのか、またフィルタリングなどの設定は必要か否かについて紹介していきたいと思います!
子どもにスマホは持たせるべき?
子どもが中学に進学するとき、高校に進学するとき、子どもから「スマホがほしい!」と言われたらどうしますか?
確かにスマホは便利ですよね。
手元にネットもゲームもカメラもLINEもあるし、友達とのやり取りもいつでもどこでもできます。
でも、親としてはそんな便利なスマホを持たせて良いのだろうかと本当に悩むところです。
勉強に支障はないだろうか、LINEでいじめなど人間関係がこじれないだろうか、危ういサイトに入ってしまって大変なことにならないだろうか…
しかし格安スマホも多くなりどんどんスマホ市場が拡大している中、スマホをもつ子ども達のなかでスマホ所持の比率も高まっています。
2017年1月の調査では、携帯・スマホを所有する10歳から18歳の子ども達の80.3%がスマホを所有しており、1年前の調査から9.7%増加しています。
参考:2017年3月 第10回未成年のスマホ電話・スマートフォン利用実態調査(デジタルアーツ)
こういった状況を考えると、これからはどんどんスマホ所持の低年齢化が進んでいくのかもしれません。
子どもにスマホを持たせる平均年齢
マイナビウーマン調べによると、「自分の子供に携帯電話やスマホを持たせてもいいと思う年齢は?」というアンケートでは「15~16歳(高校生になってから)」という意見が32.7%(1位)を占めました。
参考:自分の子供に携帯電話やスマホを持たせてもいいと思う年齢は?「15~16歳(高校生になってから) 32.7%」|「マイナビウーマン」
このアンケートによると、親が子どもにスマホやスマホを持たせても良いと考える年齢は「中学生になるとき」と「高校生になるとき」が多くなっています。
平均年齢としては14歳前後ということになりますね。
フィルタリングのメリットとデメリット
LINEやゲームは各家庭で取り決めをして管理していけますが、ネットへの接続については難しいですよね。
親がずっと横についているわけでもありませんし、何気なくアクセスしたものが危ないサイトだったりもします。
利用するつもりがなくても、興味本位で有害サイトにアクセスしてしまうことも考えられます。
そこで、子どもをネットトラブルから防ぎ安心して使わせるために「フィルタリング」をするという方法があります。
会社によって適用範囲が変わってきますが、基本的に「有害(と判断された)サイトに接続させない」という機能です。
フィルタリングには主に次の2つの方式があります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを確認していきましょう!
ホワイトリスト方式
あらかじめ安全で有益だと思うサイトや必要なサイトのリストを作り、登録したサイト以外のサイトを見せないようにする方式。
メリット:決められたサイトしか閲覧できないため、違法な情報や有害な情報を完全に遮断することができます。
デメリット:ホワイトリストに掲載されていなければ、有益で安全な情報でも見ることができません。
ブラックリスト方式
「アダルト」「暴力」「出会い」などのカテゴリごとに子どもに見せたくないサイトのリストを作り、有害と判断したこれらのサイトを見せないようにする方式。
メリット:ブラックリストはフィルタリング提供会社がサイトをチェックした上でブラックリストに掲載するため、無害な情報や有益な情報を遮断してしまう可能性が少ないことです。
デメリット:ブラックリストに掲載されるまでは違法な情報でも閲覧できてしまいます。
また、技術的な問題で本来制限しなくても良いものまで制限してしまい、利便性を損なうこともあります。
フィルタリングの役割
また、フィルタリングにはもう一つ大事な役目があります。
ネットトラブルから子ども達を守るためだけでないんです。
見ることができないサイトがある・ブロックされてしまうサイトがあることが分かるため、そういったサイトがあることを認識することができ、「なぜ見てはいけない・利用してはいけないのか」など考えることができます。
そうすることで、「ネットリテラシー=インターネットを正しく使いこなすための知識や能力」を高めていくことができます。
ネットリテラシーは大人になってからでもネットのトラブルにまきこまれないために非常に重要なものなので、子どもの頃から意識していくことが大切です。
まとめ
さて、子どもにスマホを持たせるべきか、フィルタリングはするべきかを見てきました。
簡単に内容を整理していきましょう!
- これからの時代、子どもにもスマホを持たせていくようになっていくでしょう。
- 中学・高校への進学時にスマホを持たせることを考えますが、おそらくスマホの所有は今後低年齢化していくことが考えられます。
- ネットトラブルを防ぐにはフィルタリングという方法があります。
- フィルタリングはネットトラブルを防ぐだけではなく、ネットリテラシーを高めるためにも有用です。
- フィルタリングには主に2つの方式があり、それぞれのメリット・デメリットを考えて設定しましょう。
「子どもにスマホを持たせるべきか」という本題ですが、正直なところ「各々の家庭による」という点が大きくなります。
自己管理ができない子どもに渡すと際限なく遊んでしまうことが予想されますが、自己管理ができると思っていた子に渡しても間違いがおきてしまうこともあるのです。
持たせるとすれば周りの子がほとんどスマホを持ち始める高校生からが良いでしょう!
逆に高校生になってもスマホを持っていないと友達の輪に入れなかったり、ネットリテラシーがなかなか身につかなくなったりする恐れがあります。
「スマホは危ないもの」ではなく「スマホは便利だけど使い方を間違えないこと」として、教えてあげましょう!
☆中学生のスマホにフィルタリングをかけるのはありなのでしょうか?