みなさんは「高所平気症」をご存知でしょうか?
高所恐怖症ではなく、「高所”平気”症」です。
一見そこまで聞こえが悪くないように思えますが、この症状で、特に子どもに事故やケガが相次いでいるというのです…
今回はそんな高所平気症の原因や、事故から守る対策方法を紹介していきたいと思います!
この記事を読んで、あなたの大切なお子さんを守ってあげてくださいね!
高所平気性とは?
一般的に、「高い所にいることに恐怖感が少ない症状」のことを言います。
「高所恐怖症」とは文字通り真逆の症状ですね。
普通の感覚ではベランダや屋上から下を見下ろしたら、「恐い」という感覚がはたらくのですが、そのような恐怖心が全く無いというのです。
自分の子どもが恐怖感が無いまま、ベランダや屋上で遊んでいることを考えると、親御さんなら心配で仕方ないと思います。
一体どんなことが原因となっているのでしょうか?
原因は何?
実は原因ははっきりとしていて、子どもの頃に育った環境によって、高いところへの恐怖心が鈍くなってしまいます。
詳しく言いますと、幼いころに高層マンションで育った子どもなどは、高いところへの恐怖心が欠落してしまうのです。
幼少期から高層ビルやマンションに住んでいると、高低差の区別がつかないという声が多く挙げられております。
とても恐ろしいことだと思いますよね?
そして実はもうひとつ思いがけない原因があり、「日常生活でエレベーターを使っている」ということです。
階段で昇っていくと時間と体力を使い、心と体が、「高いところまで来た」という感覚になるのですが、エレベーターだとそれが一瞬で済んでしまいます。
そのことから、高いところまで上がったという感覚が薄れていくと言います。
子どもの事故防止の対策8選
大切なわが子を守りたい、その為には一体どうすれば良いのか…
そんな親御さんに、いますぐできる事故防止の対策をご紹介いたします!
4歳までに低いマンションや家に移り住む。
もしお子さんが4歳未満ならば、まだ大丈夫。
「高所平気症」は治ります!
一般的には、「高いところに恐怖を感じないという感覚が治るのは4歳までが望ましい」とされています。
つまり、それまでにその感覚を治すように、住むところを低いところにすれば良いのです。
そうすることで高低感覚が通常に戻ります。
エレベーターを使わせない
先程の通り、エレベーターを使うと一瞬で上にいくため、高いところに来たという感覚がなくなります。
その感覚を身に付けさせるために、エレベーターを使わせずに、階段で昇るように言いましょう。
それを心がけるだけでも、4歳前後までなら高所平気症をなんとか改善できるでしょう。
小さなジャングルジムで遊ばせる
高所平気症は4歳を過ぎてしまうと感覚が直しづらく、口で言って教えるのが一般的ですが、実はこんな直し方があります。
「子どもに小さなジャングルジムで遊ばせる」ことです。
小さなジャングルジムは低めなので、なかなか高所平気症の子どもは恐怖を感じづらいと思います。
しかし、小さなジャングルジムで遊ぶ子どもは、その平気さから一度は落ちてしまい軽いけがをするというのです。
軽いけがを繰り返すにつれて、だんだんと良い意味で恐怖感が付いてくるというのです。
心配かとは思いますが、ぜひ近くでお子さんの成長を見守ってあげましょうね。
「高いところでは遊んではいけない」と教える
子どもは4歳を過ぎてしまうと、高所平気症はかなり治りづらいと言っても過言ではありません。
しかし、子どもは親がきつくダメだと言ったら守る子どもは割と多いので、まず、きつく言い聞かせてお子さんを守ってあげてください。
4歳を過ぎたお子さんがいるのなら、まずはそこから始めましょう!
ベランダに入れないようにする
これは症状が改善するまで、または改善することが難しい時に、そして子どもがしっかりと理性を身に付けるまで、行いましょう。
まず子どもが入れないように鍵などを付けましょう。
また、その鍵は見えない高いところに隠すと良いですね。
目につくところに置くと、興味本位で開けてしまうかもしれません。
子どもをひとりにしておかない!
これは「子どもを見張っていれば大丈夫!」ということでは決してありません。
子どもというのは、ひとりぼっちにさせると、いろんなことを考えはじめたり、ひとりの世界感覚になります。
そうすると、変なことをしたり、危険なことをしたり、純粋にそのようなことをしてしまうのです。
つまり、ベランダに行ってみようとか、屋上に行ってみようなどの考えが出て来るまで、ひとりにしないということです。
いつも留守番ばかりさせられてひとりぼっちの子どもは、親が思っているほど一人の時にいろいろしているものです。
教育においても、ひとりぼっちにさせないようにしてあげてくださいね。
子どもの好奇心を満たしてあげる
子どもというのは、好奇心のかたまりです。
それを満たしてあげず、ゲームやテレビばかり観させていると、一人になった時や外で遊んだ時に、その好奇心を無意識に満たそうとして、高いところで遊ぶ傾向があります。
これは筆者も経験しており、子どもの頃は何も買ってもらえず、どこにも連れて行ってもらえず、テレビをみて留守番ばかりしていました。
そうするとよく外で木登りをして、周りが驚くほど高いところに行くことに何も感じませんでした。
その結果、見事落下して腕の骨を折ったことがあります。
ここからようやく高いところへの恐怖が芽生えたのですが、はっきり言って危険でした。
なので、そんな余計な好奇心を生まないためにも、誕生日には欲しがっているものを買ってあげたり、旅行に連れて行ったり、一緒に遊んだりしてあげてください。
そうすることで、子どもは危険なことを自然としなくなるでしょう。
おもちゃをひとつ取り上げる
これは最終手段ですが、かなり効果的です。
子どもにとっておもちゃは絶対的なもので、取り上げられると相当泣きますし、落ち込みます。
しかし、本当に危険だと感じたら子どもの命の為に、取り上げるのもひとつの手です。
子どもは返してもらうために必死になり、かなりの確率でそこに行かないと約束してくれるでしょう。
あとは子どもが成長するまでそれを繰り返しましょう。
しかし、高いところに行くこと自体異常なのですから、根本的に子どもを満たしてあげましょうね。
まとめ
高所平気症の対策方法は、いくつかあります。
- 低いジャングルジムで遊ばせる
- 高いところへ行こうとしたら叱る
- そもそもベランダや危険な場所に入れないようにする
- 階段を使わせるようにする
などなど…
しかし、まずなにより高所平気症というのを知っているのであれば、まず高いところに住居を決めるのは避けましょうね。
それだけで子どもが普通の感覚になると思えば、難しいことはないはずです。
また、この症状は先天的ではなく、後天的なものなので、改善する余地はあるということをおぼえておいてください。
そして、子どもを日々満たしてあげること、それがなによりの予防策になるのですよ。
そうすれば、外で遊ぶ年齢になっても安心できることでしょう。
大切なお子さんの命を守るために、今あなたができることをしてあげてくださいね!