子どもとゲームという二つの言葉を聞くと、ゲームをやり過ぎて困っている方や子どもの体調面を案じる方が多いのではないでしょうか?
しかし、最近では通信教育でも教材にゲームを取り入れることが多くなってきました。
はたして、本当にゲームをする子どもは学力が低下してしまうのでしょうか?
今回はゲームが与える子どもへの影響と、学力低下の真偽について紹介していきたいと思います!
子どもにゲームをさせてはいけない論は古い!?
子どもにゲームをさせてはいけないという考え方よりも、ゲームを使うことでやる気や理解力を深めようという傾向が強くなってきています。
「ゲームと勉強の組み合わせは悪いことではない」という考えが徐々に広がっているようですね。
ゲームのストーリー性から想像力を鍛えられることや、どのように目的を達成できるかを考える力を伸ばせることが指摘されています。
絵画や小説が創作物であるように、ゲームもまた、人の心に訴えかける創作物です。
その創作物に触れてはいけないということを、どんどん発展していく世界で言い続けてしまうことは、古いと言われても仕方ないかもしれません。
「ゲームをしてはいけない」と自身の考えを押し付けるのではなく、ゲームがどのようなものなのか歩み寄ることが理解への一歩となります。
ゲームの良い影響
先述しました想像力を鍛えられることや、目的を達成することの出来る力を伸ばすことの他にもゲームをすることで与えられる良い影響はあります。
ゲームは視覚や聴覚に訴えかけるだけでなく、ゲームをクリアするための思考・判断力が養われます。
感覚だけでなく、考えることにより脳に刺激を与えるため、活性化させることが容易なのです。
あらゆる能力がゲームをすることで、自然に身についていきます。
また、ゲームをプレイしているということきっかけに、そこから新しい人間関係を構築できます。
「同じ趣味を持っている友人がいる」というのは、子どもには非常に大きいことです。
ゲームという手軽に楽しめる媒体は知らない人にも教えやすく、馴染みやすいので他の趣味よりもコミュニケーションがとりやすいのです。
ゲームの悪い影響
ゲームのやり過ぎが引き起こす中毒や、画面を長時間も見続けることによる視力低下などの報告は少なくありません。
子どもによっては、ゲームと現実の境界線が曖昧になってしまう場合もあります。
ゲームをする裁量は本人に委ねられてしまうため、なかなか止められない子どもが多いというのも事実です。
また、年齢制限のかかっているゲームソフトを、制限内にいる子どもがプレイしてしまう可能性もあげられます。
グロテスクな表現があるもの、官能的表現のあるもの、暴力描写がメインであるものなど。
上記で挙げた「ゲームと現実の混同」が合わさると、最悪事件に繋がる場合もあります。
もちろん、そういった表現のあるゲームをプレイしたからといって必ずしも事件に走ってしまうわけではありません。
しかし、残念ながらゲームが「悪い見本」になってしまう場合もあります。
良い影響もある面で、悪い影響もあることをしっかりと理解しておくことが必要です。
学力低下は本当?
厳密に言うと「ゲームをするから学力が下がる」のではなく、「ゲームをすることによって、勉強する時間が減ってしまう」のです。
しかし、ゲームをする際に決まりごと(約束)をすることで、防ぐことは出来ます。
学力低下がゲームにあるのではないかと考えるのであれば、時間制にするなどのルールを設けましょう。
ゲームを始める前から、子どもと一緒にゲームをする時のルールを決めておくのも有効ですね。
☆決まりの作り方やコツは以下の記事でも紹介しています!
ゲームをすることが学力低下という結果にしてしまうのではなく、勉強のやる気アップや息抜きに変えることがポイントです。
ゲームに限らず、メリットがあるものにはしばしばデメリットがつきもの。
良い影響と悪い影響にどのようなものがあるのかを把握し、出来る限り良い影響だけを与えられるようにすることが大切です。
まとめ
- ゲームは脳に良い刺激を与える。
- ゲームをすることにより、考える力が養える。
- 長時間のプレイはデメリットしかない。
- ゲームのやり過ぎによる学力低下を防ぐための対策はしっかり考える。
- ゲームのデメリット、メリットを理解する。
側面だけを見て押し付けるのではなく、影になって見えない部分もしっかりと理解することがポイントです。
子どもとのコミュニケーションをたくさんとって、一緒に理解をしていきましょう!