「子どもが小型ゲーム機を掴んで離さない」というのはよくある光景になってしまっています。
昔よりも技術が発達し、あらゆるジャンルのゲームが増えました。
トランプや人生ゲーム等のゲームが下火になり、楽しめる要素がたくさん盛り込まれた電子ゲームを持っていない子どもの方が少なくありません。
だからといって、長時間ゲームをするのは親としても考えものですよね。
今回はなかなか子どもがゲームをやめない理由や、子どもとゲームとの付き合い方について紹介していきたいと思います!
☆そもそもゲームはさせても良い?と悩んでいる方は以下の記事を参照してください!
子どもがゲームをやめない理由
昔よりも魅力的になったゲームは、大人でも長時間やってしまうこともしばしばです。
ドラゴンクエストのようなRPG(ロールプレイングゲーム)だと、一日でクリアするという方もいるほどです。
大人と同じように、子どもも早くクリアしたいという気持ちがあるのかもしれませんね。
ゲームをやめない一番の理由は「勉強は難しくて苦しいけど、ゲームは簡単で楽しいという差がゲームに熱中してしまう」ということでしょう。
ゲームは楽しい上に、必死にやった分だけいい結果が返ってきますが、勉強は必死にやってもいい結果が返って来ないことを子どもは無意識に知ってしまっているのです。
ゲーム同様、勉強にもコツがあるのですが、勉強が楽しいと感じる子どもが少なくなってきている以上、勉強のコツを掴めない子が多くなってしまうのも現実です。
大人は自制が効きますが、子どもはまだ自分自身を上手くコントロールできず、やりすぎに繋がってしまいます。
そのため、ゲームをやりすぎないようにする約束や決まりごとを作る必要があります。
ゲームをする際に約束したいこと5つ
ゲームを始める前に、約束事を決めておきましょう!
ゲームを長時間してしまうことが癖になってしまうのを阻止するための約束事です。
癖になるのは簡単ですが、直すとなると厄介ですよね。
約束しておくと良いことは以下の5つです。
プレイ時間を守ること
細かいこと抜きで、簡単な約束をしたい場合は「プレイ時間を決める」のがおすすめですよ。
『1日3時間まで』といった、丸1日のプレイ時間の設定。
『1時間ごとに30分の休憩を挟むこと』といった、プレイごとの時間の決め方がありますね。
前者は元々あまりゲームをさせたくない人向け(受験や進学を考えているなど)。
後者は比較的自由にゲームをさせたい人(させても良い人)向けの決め方となっています。
注意点としては「1日30分だけ!あとは全部勉強!」といった、めちゃくちゃな時間設定にしないことですね。
子どもも大人と同じで、息抜きや適度な休憩が必要となります。
過剰な抑制はストレスの元にもなりますので、注意しましょう。
食事をするときはゲームをしないこと
ゲームの決まりというより、マナーの問題ですね。
特に携帯型ゲーム機(DSやVitaなど)やスマホゲームは手軽さゆえに、食事ギリギリ、もしくは食事中にもプレイできてしまうことも。
食事ギリギリ、または食事中にゲームをさせないためには「食事の10分前には子どもに予告をしておくこと」が重要になってきます。
「あと10分でご飯ができるから、セーブしておいてね」といった声掛けをしておくと良いでしょう。
明るい場所でゲームをすること
ゲームをさせる時は、明るい場所でさせましょう!
「映画館みたいで迫力が出る」「寝る前にプレイするから電気を消したい」など、様々な理由があると思いますが、視力低下や”やり過ぎ”に繋がるため、やめましょう。
画面から顔を離すこと
熱中してしまったり、視力の良くない子だと、気がつけば画面に近づきすぎているなんてこともしばしば。
この状況が続くと、やり過ぎだけでなく、視力の低下にも繋がります。
逆にゲーム画面から遠すぎると、目を細めるなどしてやはり視力の低下の原因になります。
近すぎず遠すぎず、適度な距離でプレイさせましょう。
一人でさせない
1人でプレイさせてしまうと、ゲームの時間を守らない(やりすぎ)に繋がってしまうのは言うまでもありません。
家族形態によっては難しいかもしれませんが、みんなが集まるリビングや、親の目が届く部屋などでさせると良いですね。
更に一人にせず見守ることで、そのゲームに「どう?面白い?」と、コミュニケーションもはかることができます。
遊ぶ時間は決めるべき?
「ゲームをする際に約束したいこと5つ」でも、1日のプレイ時間については決めた方がいいと述べました。
その理由は、無制限だと長時間プレイが出来てしまうからです。
まだ自身のコントロールが上手くない子どもには、自身の体調の限界を越えてプレイしてしまう場合もあります。
1日のプレイ時間を決めておくことが、それを未然に防ぐことに繋がります。
1時間ごとに休憩を挟むなどして、ゲーム画面を長い時間見ないような工夫をして下さい。
なお、プレイする時間帯までは決定する必要はありません。
しかし、やるべきこと(宿題など)を終えてから・ご飯を食べてからなど、特定の行動を終えてからの時間設定の場合は有効です。
没収するのはNG?ほか気をつけたいこと
ゲームを没収してしまうのは、どうしても子どもがやめない場合の最終手段です。
没収はやめさせるには手っ取り早いかもしれません。
しかしゲームを持っている子どもが増え、ゲームは子ども同士の一種のコミュニケーションツールとしても成り立っている場面もあります。
そのツールを「だめだから」というと容易に奪うことは、子どもにとってはいいことではありません。
もし没収すると決めた場合、なぜ没収したのかを分かるまで教えてあげてください。
「~してはいけない」ではなく「~してね」という言い方の方が優しい印象になります。
怒りよりも、何が悪いのかを教えることが必要です。
そのほか、ゲームを”勝手に”隠すことや壊すことはやめましょう。
意思を交わさずに気に入らないことがあれば、自分勝手に何をしても良いなんて姿は絶対に見せてはいけませんよ。
☆上手な叱り方が分からない…という場合は、以下の記事も参考にどうぞ!
まとめ
ゲームをやめさせたい(ある程度制限をつけたい場合)のまとめは以下の通りです。
- 長時間ゲームをする癖をつけないようにする。
- 正しいゲームの環境を整える。
- 遊ぶ時間を決めておく。
- 没収するのは最終手段!
しかし、子どもが納得していないのに事を進めてしまうのは良くありません。
「制限をする”理由”」「没収をする”理由”」など、子どもへの説明で大事なのは『納得してもらう理由』です。
「ずっとしていると目が悪くなるから」「勉強する時間が減ってしまうから」というように、子どもでも分かる説明を心がけましょう!
子どもとゲーム、ゲームと親という関係ではなく、あくまで子どもと親と言う関係であることを忘れないでください。
間にあるゲームという存在に惑わされず、どうしたら上手く付き合っていくことが出来るのか、しっかり教えて上げることが大切ですよ!
☆子どもに与えるゲームの影響に関する記事もどうぞ!