子どもの頃「大きくなったら何になりたい?」と聞かれたり、卒業文集で「将来の夢」について書いたことがあるのではないでしょうか?
それは今も同じなのですが、夢がある子は書く事が苦手であれ書く内容が決まっているので特に問題はありません。
しかし、まだ夢が具体的に決まっていない子の場合は、どのように書いたらいいのでしょうか?
また、将来の夢は持たせるべきなのでしょうか?
今回は子どもの作文の書き方のコツや、将来の夢について紹介していきたいと思います!
子どもの将来の夢がないとは?
最近は、夢をもたない子どもが多いと聞いたことがありませんか?
2016年「将来就きたい仕事」ランキング(対象:6~15歳の男女)で、男子の1位が会社員になりました。
また、女子でも3位に会社員がランクインしています。
※男子の前年度1位はサッカー選手で、会社員はランク外でした。
もちろん会社員の自分の親を見て、自分も会社員なりたい!と思っているのならそれは立派な夢です。
しかし将来の安定性を重視し、本当はサッカー選手になりたいけど、活躍して生活できるのはほんの一部の人で、選手生命も短くて…と、考えた結果「本当は違うけど、会社員にしておこう」と書いた場合はどうでしょうか。
現代社会では、望んでいなくとも多くの情報が入ってくるので、夢が叶わなかった場合やその夢のリスク等を知ってしまい、夢だけじゃ生きていけないと幼いころから感じ取っているのかもしれません。
また親の方から夢の芽を摘んでいませんか?
「〇〇〇は難しいし、若い時だけだよ」「あなたは〇〇〇が苦手でしょう?」などなど…
子どものことを思って言っていたとしても、それでは夢も何もありません。
しかし、時にはとんでもない夢を言い出す子どももいます。
どう考えても難しい場合でも、ひとまず一緒になって親子でその夢について話してみましょう!
将来の夢に関する作文はどう書くべき?
もし具体的な職業がないのであれば、好きな物やしてみたい事を話してみましょう!
子どもの中ではしたい事と職業が繋がっていないこともあるので、「それをするのは〇〇っていうお仕事なんだよ~」という風に教えてあげると書きやすいですね♪
それでも職業がはっきりしない場合は、好きなことについて書き、そこから将来につなげていきましょう!
夢が分からない子にいきなり「何が好き?」と聞いても、答えられない場合もあります。
そんな時は、普段その子が好きなものを挙げていって下さい。
電車に乗る・料理をする・花のお世話・スイミング…どこかで「それ好き!」というはずです。
作文の書き方のコツやポイント!
それでは、具体的な夢がない場合の作文の書き方を紹介します!
「将来の夢に関する作文はどう書くべき?」で紹介したポイントをおさらいしつつ、まずは親であるあなたがコツをおさえてみてくださいね!
まず、作文を書くうえでのポイントは3つあります。
- 好きなこと・もの
- 好きになったきっかけ
- 将来どんな風に好きなことをしていきたいか
上記3つのポイントをおさえた例文がこちらです!
【例文】
私はお菓子を作るのが大好きです。
最初はお母さんと一緒にクッキーを作りました。
あんまり上手に作れなかったけど、自分で作ったクッキーはすごく美味しくて、次はもっと上手に作れたらと思いました。
上手に作れた時におばあちゃんにあげたら、美味しいと言ってすごく喜んでくれて、私も嬉しかったです。
大きくなったらお菓子の作り方を勉強して、上手に作れるようになりたいです。
そして色んな人に私の作ったお菓子を食べてほしいです。
まずはこのような短い文を書いてもらい、そこで「どこで勉強する?」「どんなお菓子を作ってみたい?」「どこでお菓子を食べてもらう?」等を聞いて、文章を膨らませていきましょう!
「将来の夢」と漠然とした質問には答えられなくとも、好きなことについての具体的な質問なら将来をイメージしやすいと思います。
具体的な夢でなく、好きなことを具体的に書くという事がポイントですね!
書いていくうちに、職業が見つかることも多いですよ♪
夢がある・ない関係なく、自分の考えを書けているかが重要です。
作文を書くだけでも大変なのに、何を書けば良いか分からない場合、子どもはますます筆が進みません。
そんなお子様には、「上手に書けなくてもいいんだよ」と、まずは不安を取り除いてあげて下さいね。
まとめ
夢をもつきっかけは「経験」です。
実際の体験もありますが、テレビや本を見て「これすごい!」「どうやったらこんな事ができるようになるんだろう?」と言ってきたときこそチャンスです!
そうなった時に、「これはね、こんな勉強をしてね…」「〇〇〇に行ったらできるよ」と具体的に教えてあげたり、もし分からなければ一緒に調べてみて、一歩踏み込んでみましょう!
また、子どもが得意な事があれば、「〇〇〇君はこれが得意だから、〇〇〇になれるんじゃない?」と子どもに将来の可能性がたくさんあるんだ、ということを感じてもらいましょう!
子どもが夢をもつかもたないかは、周りの環境に大きく影響されます。
子どもが日頃からよく言う「なんで?」「どうして?」の中にも、夢のヒントが隠れているかもしれませんよ!