浴衣は楽しめるシーズンが限られており、基本的には収納されている時間の方が長いですよね。
そんな浴衣ですが、間違った方法で収納してしまうと大切な浴衣が台無しになってしまい、せっかくの浴衣を楽しめるシーズンが来た時に残念な思いをしてしまうことになってしまいます!
そこで今回は浴衣のベストな収納方法や、クローゼットやハンガーでの収納はアリか?といった内容にも注目していきたいと思います!
浴衣を適当に収納するのはNG!?
衣類には種類によって適切な収納方法がありますが、特に礼服や浴衣などの収納期間が長いものは特に気をつけて収納しなければなりません。
適当に収納なんてご法度ですよ!
まずは、収納前に着た後のアフターケアが大事です。
■ニオイ対策
出かけた先によってはニオイがつくこともあります。
着用回数にもよりますが、和装ハンガーにかけて外干ししましょう!
■汗対策
当然、浴衣を着用している時も汗をかいており浴衣が汗を吸収しています。
湿気を取るために昼間に風通しの良いところで日陰干ししましょう!
■シミ・汚れ対策
シミや汚れを見つけたら、まずは水を含ませた布でポンポンと叩くように落としましょう。
落ちない場合は無理することなく、専門店に頼むことが重要です。
収納する前には、上記のように必ず綺麗な状態にしてあげることが重要です!
浴衣の収納方法は何がベスト?
それでは、綺麗にした浴衣をどのような方法で収納するのがベストなのでしょうか?
聞いたことがある人も多いと思いますが、ベストは『桐タンス』での収納です!
なぜ桐タンスが良いのかというと、何と言っても湿気の管理です。
吸湿性の高い桐のタンスは湿気が多いと湿気を吸収し膨張して機密性が高まり、外気の湿気が入りにくくなります。
逆に湿気が少なくなると湿気を放出して収縮し、隙間ができることで湿気を取り込みタンス内の湿気を一定に保ちます。
浴衣や着物は湿気の影響を受けてカビなどで傷んでしまうので、湿気の管理をしてくれる桐タンスでの収納がベストだとされています。
ですが、桐タンスを持っていない方がほとんどかと思います。
そんな時は通常の洋服タンスやプラスチックケースなどでも収納OKです!
ただし、この方法で収納する場合は注意点を何点か守りましょう!
- 湿気が入り込みやすいので、晴れた日や乾燥している日は扉を少し開けておく。
- 乾燥した季節(10月〜12月・2月〜3月・5月)に年2回は、収納スペースから出して干してやり湿気を飛ばし乾燥した空気を吸わせてあげます。
- 少しでも湿気の影響の少ない「上部のスペース」で収納すること。
とにかく湿気に気を配ることが大事です。
除湿剤を使うことや、『たとう紙』と呼ばれる和紙(湿気を管理してくれる和紙)に包んであげることも浴衣の湿気対策には有効ですよ!
クローゼットやハンガーを使うのはあり?
では、湿気に気を配ればクローゼットやハンガーを利用しての保管も大丈夫なのでしょうか?
先ほど紹介した通り、『湿気対策』と『畳んで保管』することさえしっかりできていれば、クローゼットでの保管も可能です。
ですが、ハンガーを使って吊るして収納したいとなると話は変わってきます。
ハンガーを使って吊るす場合は『和服用ハンガー』の利用が必須です。
しかし、和服用ハンガーを使っても生地全体に重みがかかり形が崩れたりしますし、基本的に着物や浴衣は畳んで収納することが前提となります。
なので、いくらシワなどに気を配り綺麗に2つ折りにして畳んで掛けて吊るすとしても、残念ながらおすすめはできません。
出し入れの都合や収納スペースのことなどを考えると、吊るして収納をしたいという気持ちも分からなくはないのですが、浴衣のことを考えればきちんと畳んで収納してあげることが一番です。
浴衣の収納場所に関しては、しかるべき対策をすればそこまで考えすぎなくても良いのですが、必ず正しい畳み方で畳んで収納することが大事になります。
まとめ
- 浴衣は「湿気を避けて、正しい畳み方で収納」することが大事。
- 上記に気をつければクローゼットでも収納は可能。
- ハンガーを使うなら和服用ハンガーがおすすめ(通常のハンガーは型崩れをするので推奨しない)
浴衣の収納方法はご理解いただけたでしょうか?
限られたシーズンで楽しむ浴衣ですが、だからこそシーズンオフにはきちんとした方法でケアと収納をしてあげましょう!
頻繁に買い換えるものでもないですし、お気に入りの浴衣が長持ちするように気をかけてあげることで、よりご自身の浴衣に愛着が湧くと思いますよ♪