夏を彩ってくれる浴衣。
食べ物やかき氷を落として、汚してしまう場合がありますよね。
また、そうでなくとも汗などで見えない汚れができているなんて場合も…
そんなことを聞くと一刻も早く洗いたくなりますが、そもそも浴衣のクリーニングはできるのでしょうか?
また、あの鮮やかな色合いだけに、色落ちも気になってしまいますね。
今回は浴衣のクリーニングの方法や色落ちに関する悩みについて紹介してきたいと思います!
☆クリーニングにかかる費用の相場や日数は以下の記事で紹介しています!
浴衣はクリーニングできる?
浴衣は普段着るような洋服と違い、生地の種類や洗い方が異なりますよね。
クリーニングに出したところで、しっかりと洗うことができるのでしょうか…?
結論から言いますと、浴衣はクリーニングすることが出来ます。
ですが、クリーニングによる失敗を起きにくくするために、お店選びは慎重に行いましょう。
クリーニングにかかる代金も安いところから高いところと、様々です。
なるべく安くお願いしたい気持ちも分かりますが、クリーニングに出して失敗したという声はやはり「安い店」を使った方から多く聞きます。
どうしても安く済ませたい!という方は、そういったリスクも考えておくと良いでしょう。
クリーニングで色落ちしない?
この質問に答える前に、「そもそも浴衣は色落ちしやすい衣類である」ということを知っておきましょう。
現在出回っている浴衣は、おおよそ次の2つのどちらかの染色方法です。
■ 浸染(しんせん)~染柄~
染料を溶かした液に製品を浸して染める方法。
■ 捺染(なっせん)~プリント柄~
合成染料や顔料で柄を作り、糊を加えて生地にプリントし、熱で接着させる方法。
どちらにしろ、どうしても色落ちがしやすくなってしまうという性質があります。
しかしそうは言っても、やはり色落ちはして欲しくないですよね。
その希望が叶うかどうかを分けるのは、やはりお店選びにかかってきます。
色落ち(失敗)しにくい、または色落ちしてしまっても修正することができるお店を選ぶことがポイントです。
具体的には、「シミ抜き」や「色修正・柄修正」が出来るお店ですね!
より確実に色落ち・失敗無しでクリーニングを頼むなら、「染色補正技能士」という国家資格を持っている人がいるかどうかで選んでも良いかもしれません。
そして、クリーニングに出す際に「この浴衣は色落ちしやすいです」と、一言伝えておいても良いですね。
また、絞りの柄などの場合は、「この浴衣は強くプレスしないでください」と伝えておきましょう。
※絞りの柄は強くプレスすると平らになってしまいます。
帯は洗うべき?
浴衣本体はクリーニングを推奨しますが、帯は洗う必要はありません。
そもそも、帯は基本洗えないものなんです。
なので、帯着用後は乾いたタオルなどで汗や汚れを取り、ハンガーにかけて日陰干しをして湿気を取りましょう!
シーズンが終わったら、しわがある部分に当て布をして、アイロンをかけて畳みます。
これで帯の手入れはOKですよ!
クリーニングの際の注意点
最後に「クリーニングの際の注意点」を紹介します!
追加料金の有無の確認
予め、クリーニングの際に「追加料金はかかりますか?」と聞いておきましょう。
というのも、以下の形状によって、追加料金が発生する場合があるのです。
- 絞り
- 手書き
- ラメ付き
- セパレートタイプ
- 子供用浴衣
また、以上の種類に当てはまらない場合でも一言聞いておくと安心ですね!
手仕上げなのか機械仕上げなのか
浴衣をクリーニングする際、クリーニングの方法も大事です。
「クリーニングで色落ちしない?」の項目で例に出した絞りやラメの場合、機械仕上げだと絞りがつぶれる、ラメが剥がれる、テカリが出来るという可能性があります。
また、浴衣の中には「きせ」といって、縫い目が見えないよう数ミリ袖側の布が被せてあります。
機械仕上げだとこの「きせ」の部分が取れて、縫い目が表面から見えてしまう可能性があります。
しかし、「どういった種類の浴衣が機械洗いではダメなのか」は、そうそう分からないかと思います。
そんな場合は、素直にクリーニングの店員さんに相談してみましょう!
曖昧な反応の場合はやめておいた方が無難ですね。
浴衣はお金のかかる衣類なので、専門知識のあるクリーニング店でのクリーニングを推奨します!
まとめ
- 浴衣のクリーニングは可能。
- 帯は洗う必要は無いものの、お手入れはしっかりしておく。
- クリーニングの際はお店選びが重要。
何度も説明しました通り、お店選びだけは慎重に行いましょう。
お店選びの基準としては、
- シミ抜きや色修正が出来る店
- 「染色補正技能士」という国家資格を持っている人がいるか
と、いった部分をチェックすると良いですね!
毎年夏を彩ってくれる浴衣。
汚れの無いよう、良いお店で大事に洗ってもらいましょう!
☆クリーニングにかかる費用の相場や日数は以下の記事で紹介しています!